2019年に設立したIKASAS（イカサ）は、設立からわずか4年だが、 すでに二つの大きな賞を受賞している。
一つは、日本のグッドデザイン賞。
そして、もう一つはドイツの「iFデザイン賞」だ。
いずれも世界4大デザイン賞の一つと呼ばれるもの。

受賞したのは、「KAMOME STOOL（カモメスツール）」。

IKASASデザイナーの佐々木さんは、「KAMOME STOOLは、使用する資源と構造部材を出来るだけ減らし環境負荷を軽減させたスツールで、 またスタッキングできるような機能も持たせていています。」
と、このデザインが誕 生するまでのコンセプトを語ってくれた。

IKASASの強みは、自分たちでコンセプトを設計し、高いデザイン力でカタチにし、そして、それを製品にまで落とし込めるところだ。

「IKASASができる前からの長年のお付き合いがあるさまざまな協力メーカーさんのとの良好な関係と、ものづくりのこだわりを再現できる技術力ですが、IKASASの強みだと思います。」

適材適所で、量産化までデザインを持っていける力は、4年ほどで20を超える家具のラインナップをリリースしているクオリティとスピードに裏付けをされている。

「家具そのものを一つのアイテムとして見ることは当然ですが、暮らしをイメージした際に『あ、あれも必要だし、それならこれも』という全体を包括するイメージでIKASASというブランドは展開をしています。
だからこそ、本当に必要なもの、そして他にはないデザインを提供したいという思いが強いですね。」

どんなにすごいデザインでも、それが実用化、製品化されなければ多くの人には届かない。
IKASASは、暮らしと人に常に近い距離にあると感じた。

「海外でも、マンションなどを購入する際は家具や収納が全くない状態というものも少なくありません。
エンドユーザーさんも気に入ったブランドで揃えたいという方が増えています。
なので、IKASASとしても、造作家具も含め、空間全体をプロデュースするお仕事も多くなっていますね。」。

既存の商品だけにIKASASの提案はとどまらない。近い将来、家具だけではなくインテリアや暮らし方をブランディングしていくことにも、その領域は広がっていくに違いない。

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